お酒のコラム
コニャックとはどのようなお酒なのか?使われているぶどうについてもご紹介!
お酒を嗜む方であれば、一度はコニャックという言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。ブランデーの一種であることは知っていても、使われているぶどうや生産地については知らないという人もいることでしょう。
今回は、コニャックについて知っておきたいポイントやその魅力について見ていきたいと思います。ぜひコニャックを飲まれる際の参考にしてみてくださいね。
コニャックとは

コニャックというのは、フランスのコニャック地方において、厳しいルールに従って醸造されているブランデーです。非常に高い品質を備えていることから「世界三大ブランデー」の一つに数えられています。
コニャックの製造工程は、白ワインを2度蒸留させることでアルコール濃度を高め、その後リムーザン産のオーク樽に入れて2年以上かけて熟成させるというものです。
その間に、オーク樽特有の深みのある風味と色素がブランデーに移り、一目でコニャックと分かる香りと琥珀色に仕上がります。
コニャックで使用されているぶどうやその産地

ぶどうの品種
コニャックの原料として認められているぶどうにはいくつかの種類があるのですが、使用されているぶどうの9割以上がユニブランという品種を用いて作られています。
それ以外に、コロンバールやフォルブランシュという品種を使うことも可能です。あまり使われることは少ないですが、フォリニャンやジュランソン・ブラン、メスリエ・サン=フランソワ、モンティル、セレクト、セミヨンといった品種も1割までであれば使用できます。
コニャックの産地
コニャックの産地は、フランス北西部のコニャック地方なのですが、より正確に言うとその地方にあるぶどうの栽培に適したクリュと呼ばれる6つの地域です。
グランド・シャンパーニュ
最も良い土壌とされている地域で、ここで栽培されるぶどうは、香り高く繊細で上品な香りが特徴です。
ちなみに、グランド・シャンパーニュを表示できるものは、この地域で収穫から出荷まで一貫して作業が行われたものに限られています。
プティット・シャンパーニュ
グランド・シャンパーニュに次ぐ高品質のぶどうが収穫できる地域です。
なお、グランド・シャンパーニュに5割以下のプティット・シャンパーニュをブレンドしたものをフィーヌ・シャンパーニュという場合があります。
ボルドリ
6つのクリュの中では最も狭い地域です。
石灰層の脱炭酸化によって生まれたフリント質の土壌に恵まれており、ボルドリで収穫されるぶどうを使用することでまろやかでやわらかなブランデーになります。
ファン・ボア
粗い砂利上の赤身がかった粘土質の土壌が特徴の地域で収穫されるぶどうは、若々しく軽快なブランデーに仕上がります。グランドシャンパーニュとブレンドして使用されることが多いものです。
ボンボア
中央山塊が侵食されて運ばれた砂が大部分を覆っている地域。香味がやや痩せたように感じられるブランデー向きのぶどうが育てられています。熟成が早いことが特徴です。
ボア・ゾルディネール
この地域の土壌は砂地となっており、やや荒い風味のブランデーに仕上がるぶどうが栽培されています。他の土壌とは異なる特徴があるため、独特の風味を感じられます。
生産地の気候
コニャック地方の気候は、年間を通して穏やかです。夏場は日が長く気温も快適に過ごせるくらいまでしか上がりません。
一方、冬は日照時間は短くなるものの、極端に冷え込んだりもしないので、ダメージを受けずにぶどうを栽培することができるのです。
コニャックとアルマニャックのそれぞれの違い

コニャックと並んで世界三大ブランデーに数えられるものに、アルマニャックがあります。いずれもフランス産のブランデーなのですが、どのように違うのでしょうか。
コニャック
味わいや香り
コニャックは、雑味が少なく上品かつまろやかな味わいと香りが特徴的です。
製造方法
コニャックは、単式蒸留機の製法を使って2度蒸留され、その後に木樽熟成を行います。ここまでの蒸留方法は同じであっても、メーカーによって細かな製造方法の違いがあります。
おすすめの飲み方
コニャックのエレガントな味わいと香りを楽しむためには、ストレートで飲むのが一番です。少しアルコール感が強いと感じる場合は、ロックで飲むことで揮発を抑えることができるのでおすすめですよ。
アルマニャック
味わいや香り
アルマニャックは、コニャックに比べてワイルドで野性味のある味わいと香りが特徴的です。
製造方法
アルマニャックは、基本的に連続式蒸留器を使用し半連続式蒸留器で造られています。1818年より以前は、コニャックと同様に単式蒸留器を使用していました。この独特の蒸留方法から特徴的な味わいや香りが生まれるのです。
おすすめの飲み方
ストレートで飲むことでアルマニャック特有のワイルドさをを楽しめるためおすすめ。野性味のある味わいを抑えて楽しみたいという方は、水割りやソーダ割にして飲むのもよいでしょう。
コニャックで使われるぶどうやその特徴を知り、ブランデーの幅を広げよう

コニャックは徹底した品質管理によってフランスの一部の地域だけで造られており、世界でも有数のブランデーです。また、コニャックは9割以上がユニブランという品種のぶどうを使用しています。
その生産地や原材料となるぶどう、アルマニャックとの違いなどを知ることで味わい方が変わってくることでしょう。生産地や原材料の好みでコニャックを選ぶのも良いですね。
ブランデーの幅を広げ、自分好みのウイスキーを見つけてみてくださいね。
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