お酒のコラム
ウイスキーはアルコール度数が高い?その魅力やおすすめの銘柄
ウイスキーとは、他のお酒と比べてアルコール度数が高いお酒です。「アルコール度数が高いと飲みにくい」と思う方も中にはいるのではないでしょうか。ですが、アルコール度数が高いウイスキーでもウイスキーを知り正しい飲み方をすることで気軽に楽しむことができます。
今回は、アルコール度数の高いウイスキーを試してみたい方に向けてウイスキーのアルコール度数の秘密やその魅力についてご紹介します。
アルコール度数の高い銘柄も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ウイスキーのアルコール度数は何度?

ウイスキーのアルコール度数は、一般的に40度前後
ウイスキーのアルコール度数は銘柄によって異なりますが、40度前後のものが一般的です。例えばビールは4〜7%、ワインは12〜15%程度なので比べるととても高く感じますね。
ウイスキーのアルコール度数が高い理由は「蒸溜」という製造工程にあります。「蒸溜」とは、醸造酒を、加熱し発酵させ冷やしたアルコール濃度を高める工程です。これを蒸溜酒と呼びます。
このままでは、アルコール濃度が高すぎるため樽詰めをする前に加水をし、アルコール濃度の調整を行うことで40度前後のウイスキーが完成するのです。同じ蒸溜酒の中には焼酎がありますが、アルコール度数は25〜35%程度ですのでウイスキーよりアルコール度数は低くなります。
アルコール度数が50~60度前後のカスクストレングスという種類もある
ウイスキーのアルコール度数は40度前後のものが一般的ですが、50〜60度前後のカスクストレングスと呼ばれる種類も存在します。
これは樽詰めする前に行われる加水による調整をせずに瓶詰めをすることで、アルコール濃度が50〜60度と高い状態のままとなるのです。そのため、カスクストレングス原酒の特徴を感じやすく、樽由来の味わいや原料などの違いも感じられるでしょう。
アルコール度数が高いと美味しいの?
一般的なアルコール度数のウイスキーは、加水をしアルコール濃度の調整を行います。加水をすることで、原酒の味わいが変わってしまうため加水処理を行っていないカスクストレングスは、樽由来の香りや本来の味や風味を楽しむことができます。
ウイスキーは、温度が低くなると白く濁ってしまったり浮遊物が浮いてしまうことがあるため冷却ろ過という工程を行います。この白く濁ってしまう成分や浮遊物は香味成分のため、冷却ろ過を行うと香味が取り除かれてしまいます。
冷却ろ過を行わないノンチルフィルタリング製法であればウイスキーの複雑な香味を感じることができるでしょう。
白濁や浮遊物は、アルコール度数が46度以下のウイスキーが低温になると発生しやすいと言われています。アルコール度数の高いウイスキーは香味成分が残りやすく、香り高く美味しいウイスキーへと仕上がるのです。
アルコール度数が高いウイスキーのおすすめ銘柄

今回は、アルコール度数が50度以上のウイスキーを5つ紹介します。アルコール度数の高いウイスキーを試したいという方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ザ グレンリベット ナデューラ オロロソ
19世紀の伝統的な製造方法にこだわった、スコットランド産のウイスキーでアルコール度数は61度です。冷却ろ過を行わないノンチルフィルタリング製法のため滑らかな口当たりと豊かな味わいに仕上がっています。
ウイスキー用の樽として最初に使用されるファーストフィルのオロロソシェリーカスクを使用しているため、濃厚なシェリーが特徴的。
フルーティーさとシナモンやスパイスが効いて大人な香りを楽しむことができるでしょう。また、深いコクとダークチョコレートのような味わいが濃厚で口の中にいっぱいに広がります。
ウイスキーと水を1:1で割るトワイスアップなどで飲むのがおすすめです。
アードベッグ ウーガダール
スコットランドの小さな島アイラで造られている少し癖のあるウイスキーでアルコール度数は54度です。2009年には、ワールド・ウイスキー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
バーボン樽の原酒と、シェリーの長期熟成樽の原酒をブレンドしているアイラモルトです。アードベッグ ウーガダールも冷却ろ過を行わないノンチルフィルタリング製法を取り入れています。
スモークとピートの強烈な香りの後に、チョコレートなどのリッチな甘い香りや果実のような爽やかな香りを感じることでしょう。飲み慣れていない方はスモークやピートがきつく感じてしまうかもしれません。
味わいは、スモーキーさの後にスパイシーさを感じますが、チョコレートやケーキのような優しい甘さを味わえます。
ストレートで飲むのがおすすめですが、チェイサーを用意し交互に飲むと良いですよ。
ニッカ フロムザバレル
宮城峡蒸溜所で造られているジャパニーズブレンデッドウイスキーでアルコール度数は51度です。
他のウイスキーとは異なる製造方法を用いており、ブレンド後に最小限の加水をおこない数か月再貯蔵をした後に瓶詰めを行います。そうすることで厚みのある力強いコクが生まれるのです。イギリスの世界的なお酒のコンテストISCでも最高賞である金賞を受賞しました。
メープルシロップやバニラ、アロマなどの芳醇な香りに加え、クリーミーでミルクチョコのような香りを感じます。味わいは、お菓子のような甘さとほどよい塩気の中にまろやかな優しいピートを味わえることでしょう。
氷を入れて飲むロックや炭酸で割るハイボールで飲むのがおすすめです。重厚感があるため、炭酸で割っても風味を損ないません。
グレンファークラス105 カスクストレングス
スコットランド産の個性的なウイスキーでアルコール度数は60度。創業当時からの直火炊き蒸溜とシェリー樽での100%熟成が、グレンファークラス105の特徴です。
様々な果物のフルーティーさとシロップなどのような甘い香りとともに芳醇なピート香を感じられます。味わいは、スモーキーでコクのある濃厚な味わいとラムレーズンなどの酸味や甘みがあり力強さだけでなく、滑らかさも味わうことができるのです。
グレンファークラス105をよく味わえるストレートで飲むのがおすすめです。他にも味わいの変化を楽しむことが出来るトワイスアップで飲むのもおすすめですよ。
バーボンウイスキー ブッカーズ
アメリカケンタッキー州で厳選した高品質の原料で造られた世界初のクラフトバーボンです。禁酒法以前のバーボンを造りたいと追及をし、熟成年数が長くアルコール度数の高いクラフトバーボンが完成しました。
ビーム家6代目の「ブッカー・ノウ」がジムビーム蒸溜所で造り上げた一本で、カスクストレングスのクラフトバーボンでバーボンの頂点に立つ逸品とも言われています。
バニラやキャラメル、芳醇な果実とオーク樽の香りを感じられ、味わいはフルーティーでほどよい甘さと独特のほろ苦さが味わえます。アルコール度数は62度前後ですが、その年によって異なるため違いを楽しめるのもブッカーズの魅力です。
氷を入れて飲むロックや違いを少しずつ加水をし味の変化を楽しむのもおすすめです。長く飲むのであれば、トワイスアップで飲むのも良いですよ。
アルコール度数の高いウイスキーを飲むときのポイント

アルコール度数が50度以上のウイスキーを紹介してきましたが、では実際に飲む際はどのようなことに気を付ければよいのでしょうか。飲むときのポイントを3つご紹介します。
チェイサーを用意しよう
ウイスキー本来の味や香りを楽しめるストレートで飲むのがおすすめですが、アルコール度数の高いウイスキーは悪酔いや二日酔いの原因や舌のしびれを起こす可能性があります。
ウイスキーをストレートなどで飲む場合は、コップに入れたお水を用意しウイスキーと水を交互に飲むと良いです。チェイサーを用意することで口の中をリセットすることができ、よりウイスキーを楽しむことができますよ。
飲み方を工夫しよう
ウイスキーには、いろいろな飲み方があります。
ウイスキー本来の味を楽しめるストレートは、何も入れずウイスキーだけを楽しみます。ウイスキーは、加水することで味の変化を楽しむことができるのです。氷を入れたグラスにウイスキーを注ぐロックや、ウイスキーと水を1:2程度で割る水割りがあります。
アルコールのきつさを感じる方やあまり飲み慣れていない方は、ウイスキーを炭酸で割るハイボールから始めるのがおすすめです。
飲みすぎないようにしよう
アルコール度数の高いウイスキーを飲むときは、飲む量に注意が必要です。ウイスキーは、少しずつゆっくり飲むお酒ですので飲みすぎに注意しながらウイスキーを楽しむと良いでしょう。
アルコール度数の高いウイスキーは飲み方に注意しながら本来の風味や香りを味わおう

ウイスキーは、他のお酒に比べてアルコール度数の高いお酒です。アルコール度数だけを見ると少し飲みづらそうと感じる方もいると思いますが、楽しみ方によってウイスキーは気軽に楽しめるお酒といえるでしょう。
また、同じウイスキーでも銘柄によってアルコール度数は異なります。加水を行わないカスクストレングスという種類ですと、アルコール度数は50度を超える銘柄もあるのです。カスクストレングスは、ウイスキー本来の味を楽しむことができるのが魅力ですね。
アルコール度数の高いウイスキーを飲む際は、飲み方を工夫しながらウイスキー本来の風味や香りを楽しみましょう。
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