お酒のコラム
ウイスキーのピート香とは?おすすめの銘柄もチェック
ウイスキーには様々な香りがありますが、これは原料や製造方法、産地など様々な条件によってもたらされるものです。
その中の一つにピート香というものがありますが、これはどのような香りで、どんな人におすすめなのでしょうか。今回は、ピート香はどのような状況で生み出されるのか、ピートの種類やおすすめの銘柄についてご紹介いたします。
ピートとは炭火した「泥炭」のこと

ピートとはどのようなもので、どんな用途に用いられるものかを見ていきましょう。
ピートの用途とは
ピートというのは「泥炭」と呼ばれるものであり、石炭や石油のように燃料として用いられることが多いものです。
一見ただの土のように見えますが、実際には泥状の植物などが堆積して作られたもので、見た目とは異なり燃料として使用できます。どこでもできるものではなく、日本で言えば北海道、海外ではスコットランドのように、気温の低い湿地帯で採ることができます。
ピートの重要性
ピートは日本ではあまり使われることがありませんが、ジャパニーズウイスキーの製造方法の元となっているスコットランド北部では、ピートは貴重な燃料源です。
木炭の産出量が少なく、木炭を燃料源とすることができなかったため、日常的に暖炉で使用したり、スコッチウイスキーの原料である麦芽を乾燥させる際にも欠かせない物でした。
ピートは蒸溜所によって個性がある
ピートで原料を乾燥させることによって独特の香りが生みだされますが、ピートの個性は蒸溜酒によって異なります。
例えば、独特の香りを満喫したいならクセの強いアイラのウイスキーや、バランスを重視したいならボウモア、スモーキーさを楽しみたいならラフロイグや余市など、蒸溜所によって異なる個性を楽しむのもいいですね。
ピート香がウイスキーにつくのはなぜ?
ピート香は泥炭を原料の乾燥に使う際に生じる移り香であり、消毒液や薬品に例えられることも多いため、人によって癖の強さから敬遠する方もいるでしょう。
ウイスキーの聖地と呼ばれるアイラ島で造られるウイスキーは、スモーキーで癖が強い香りを好む方には好まれるウイスキーです。飲み慣れることで味わい深さを感じられるようになるピート香は、独特の魅力を持っているといえるでしょう。
ピートのスモーキーさには種類がある

ピート香はスモーキーさが感じられるという点では共通していますが、通にとってはその種類がいくつもあり、それぞれの違いが楽しめるようになっています。
ピート香は大きく分けて3種類に分類されます。こちらでは、ピートのスモーキーさの種類について解説していきますね。
ピーティー
ピート香は大きく分けて3種類に分類されますが、ピーティーは比較的受け入れられやすい上品な香りを指しています。従って、ピートの香りの中でもピーティーと評価されるものは万人受けしやすく、質が高いと言えるでしょう。
メディシアル
薬品のような海藻の香りを強く感じるものは、メディシアルに分類されます。メディシアルは薬臭さを感じさせる強い香りであり、正露丸などの消毒薬を彷彿とさせる独特さです。
一方で、香りに慣れてくると他には見られない癖の強さを魅力的に感じるようになりますよ。
ハーシュ
ハーシュはスモーキーな香りの中でも最も評価が低く、ざらざらしている、ごつごつしているなどの嫌な意味でのスモーキーさを意味する言葉です。
自分には合わない香り、アクの強い香りはこちらに分類されます。
ピート香が楽しめるおすすめの銘柄

ウイスキーのピート香を楽しめる銘柄には、さまざまなタイプが存在します。今回は、ピート香が楽しめるおすすめの銘柄を3つ紹介しますね。
ラフロイグ
ラフロイグはアイラ島で作られるウイスキーの一つで、メディシアルな香りの強さが特徴的な銘柄。
ピート香がかなり強い銘柄ですが酒質が軽く、ミディアムボディ程度の飲みやすさなので、日本でも人気が高い一本です。塩気のある後味とバニラのような甘さが癖になる一本
で、アイラモルトの王とも呼ばれています。
ボウモア
ボウモアもアイラ島を代表するピート香とスモーキーさを感じさせるウイスキー。
癖が強い一方で芳醇で華やかな甘みがあり、ラフロイグが強烈な個性を持つウイスキーならば、ボウモアはバランスを重視して気品や癖になる味わいを印象付ける仕上がりです。
自家製麦芽にこだわり、伝統手法による麦芽と製法を守り続けています。
ラガヴーリン
ピーティーな味わいにほのかな甘さを加えたラガヴーリンは、ピート香の強いアイラウイスキーの中でもウイスキーを飲み慣れていない方でも美味しさを感じやすい銘柄です。
1700年代から作られている歴史のある一品で、ラフロイグやボウモアが流行する前からアイラ島ではよく飲まれているお酒でした。湿地帯で囲まれた蒸溜所で造られたウイスキーは重厚な味わいで、長年世界中で親しまれています。
自分に合ったピート香のウイスキーを探そう

ウイスキーはアルコール度数だけでなく、独特の香りや舌触りを楽しむことができる、奥深いものです。ピート香も人によって好みがありますが、今まで苦手だった香りが銘柄を変えることで魅力的に感じられることもあるでしょう。
ぜひ、いろいろなウイスキーを試して、自分が好きだと思えるようなピート香のウイスキーを探してみてくださいね。
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