お酒のコラム
おすすめしたい「山崎」ウイスキーの味わいや特徴とは
日本を代表するウイスキーである「山崎」ですが、日本国内外からも強い人気があります。ウイスキー好きの方であれば一度は、飲んだことがあるのではないでしょうか。
五大ウイスキーのひとつであるジャパニーズウイスキーですが、たくさんの種類がある中なぜ「山崎」が選ばれるのでしょうか。
今回は、山崎ウイスキーが選ばれる理由であるこだわり製法や味わいについて紹介します。山崎ウイスキーの種類だけでなく、2020年の限定版についてもお話したいと思います。
飲んだことがある方もまだ飲んだことがない方も、山崎ウイスキーを飲む際の参考にしてくださいね。
山崎ウイスキーとは

ジャパニーズウイスキーのひとつである「山崎」ウイスキーとは、どんなものなのでしょうか。ここでは、発祥や由来などについて紹介していきますね。
発祥
ロサンゼルスオリンピックで世界中が盛り上がった1984年にシングルモルトウイスキー「山崎12年」が発売されました。
1980年代は、数種類のウイスキーをブレンドして造られるブレンデッドウイスキーが主流だったため、ひとつのウイスキーから造られるシングルモルトウイスキーは世界でも限られた愛好家が嗜むお酒でした。
二代目マスターブレンダーの佐治敬三氏が「日本を代表するシングルモルトウイスキーを造りたい」との想いで、約2年試行錯誤を重ね至極の1本を生み出したのです。
名前の由来
山崎は、山崎蒸溜所がある地「山崎」が由来となっています。
山崎のラベルにある筆文字は二代目マスターブレンダーである佐治敬三氏が想いを込め書いたものです。ラベルにある「崎」の右側は本来「奇」が正しいものですが、サントリーの前身である寿屋にちなみ「寿」に見えるように書かれています。
山崎のボトルを手にする機会があれば、ぜひそのラベルにも注目してみてくださいね。
山崎蒸溜所
サントリー創業者である鳥井信治郎氏が、1923年山崎の地に日本初であるウイスキー蒸留所を建設しました。
良いウイスキーを造るには、自然環境や良質な水が重要であると考え、選び抜かれたのが山崎の地。山崎の名水や湿度の高さは、ウイスキーの製造に適した場所でした。
山崎ウイスキーの他にも、「角瓶」「オールド」などの有名な銘柄を送り出しています。山崎蒸溜所では、見学ツアーも行っているので気になる方は、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
山崎ウイスキーの製造方法と特徴

山崎ウイスキーの原料は、モルトウイスキーに最も適した性質を持つと言われている二条大麦を使用しています。
山崎の特徴は、その製造方法にありました。発酵を行った後にアルコール濃度を高める蒸溜という作業を行います。蒸溜釜はサイズや形の異なる複数の釜を備え、さまざまな加熱方法で原酒を造り分けることが特徴のひとつ。
蒸溜後は、熟成を行うため樽詰めをします。山崎に使用される樽は、ホワイトオークが一般的ですがミズナラ樽やシェリー樽も使用することで、山崎特有の「お香」のような香りを生み出すのです。
複数のウイスキー原酒を絶妙なバランスで混ぜ合わせるヴァッティングをすることで、山崎ウイスキーの香りや味わいをより引き立たせます。ヴァッティングは、ウイスキーの仕上がりに大きく関係するため、とても繊細な作業です。
職人の繊細な作業と複数の設備を使い分けることで山崎ウイスキーという至極の一品を造り出しています。
山崎ウイスキーの種類
こだわりがたくさん詰まった山崎ウイスキーの種類について紹介していきますね。
山崎
ノンビンテージは、イチゴやさくらんぼのような華やかな香りでハチミツのような滑らかな口当たりが特徴。フィニッシュは、甘いバニラやシナモンなどの余韻が口の中に広がります。
2012年に発売されたノンビンテージは、山崎の中でも比較的新しい銘柄なんです。ストレートだけでなく、加水やハイボールなど幅広い楽しみ方ができますよ。
山崎12年
山崎蒸溜所60周年である1984年に発売されたのが山崎12年。ロンドンで開催されているコンペティションであるISCで金賞を受賞し、山崎を代表するボトルとなりました。
熟した柿や桃など複雑な香りで、味わいは上品、繊細で深みのある仕上がりが特徴です。フィニッシュは、甘いバニラや樽の香りが心地のいい余韻が広がります。
山崎18年
シェリーバットの古樽で後熟させる山崎18年は、レーズンや杏、チョコレートなどの上品な香りで、ハチミツのような甘味の中にバランスのいいスパイシーさがある味わいです。フィニッシュは、熟した果実香や甘酸っぱさが口の中に広がります。
18年という長い期間熟成が必要なため、現在品薄状態が続いており、希少価値の高い一本となっています。
山崎25年
1999年にサントリー創業100周年を記念して販売された山崎15年は、年間生産数1200本という希少性から手に入りにくい一本。
甘味や果実香だけでなくピート香を感じられ、レーズンやいちごジャムのような酸味の後に、ほろ苦さを感じる深みのある味わいです。
フィニッシュは、ドライフルーツのような香りの中に苦味や酸味などの深い余韻が広がります。
山崎50年
2005年に販売された後、2度販売されましたが2011年を最後に販売されていない希少価値の高い一本。オークションでも高値で取引されるなど、国内外から注目されているのです。
よく熟した果物のような甘味や伽羅を思わせる芳香で、口当たりはまろやかで滑らかなコクを味わうことができます。また燻煙香や甘く長い余韻を楽しめます。
原酒の特徴を楽しむ!山崎ウイスキー2020エディション

山崎の特徴を存分に楽しむことができる山崎ウイスキー2020エディション。全5種のそれぞれの味わいや香りなどについて比較していきましょう。
パンチョン2020EDITION
パンチョンは、様々な原酒の特徴を存分に味わうことができる一本。容量は480Lでずんぐりとした瓶の形が特徴です。青りんごやバニラなどの香りと柔らかく穏やかな味わいを感じます。
ボルドーワインカスク2020EDITION
ボルドーワインカスクは、ワイン貯蔵に使用されたフレンチオーク樽の中から、厳選したワイン樽で熟成させた原酒のみを使用しています。ベリー系のフルーティーな甘さとスパイシーさが香り、複雑で濃厚なとろりとした口当たりです。
スパニッシュオーク2020EDITION
スペイン北部の森から切り出したスパニッシュオークを厳選し、厳正な基準に基づき製樽した後、一定期間シェリー酒の貯蔵をした樽でモルト原酒を寝かせます。
味わいは樽由来の濃縮感のある甘さや酸味があり、レーズンやドライトマトなどの香りを楽しめます。
ピーテッドモルト2020EDITION
ピーテッドモルトは、山崎18年を構成する原酒を使用しており、少量でも奥深い味わいと複雑さを与える役割があるのです。スモーキーな原酒は、その後厳選し丁寧にブレンドされます。
柔らかくパイナップルのような味わいで、スコッチにみられる燻香やピーチのような香りが特徴です。
ミズナラ2020EDITION
日本産のオークであるミズナラ樽を使用し造られたのがこのミズナラ。白檀や伽羅を想像させる香味は、国内外のウイスキーファンから高い評価を獲得しています。
日本独自のオリエンタルな香味と柔らかな口当たりで樽の香味をじっくりと味わえる一本です。
ジャパニーズウイスキー山崎の特徴を知って樽や原酒の香りや味わいを楽しもう
山崎ウイスキーは、日本初であるウイスキー蒸溜所で誕生した日本最古のシングルモルトウイスキー。日本国内だけでなく、世界中のウイスキーファンに愛されるウイスキーといえるでしょう。
同じ山崎ウイスキーであっても銘柄によって、味わいや香りが大きく変わります。銘柄別の楽しみ方が出来るのも山崎ウイスキーの魅力のひとつですね。
世界をも魅了するジャパニーズウイスキー山崎をぜひお楽しみください。
- もらったけど
飲まないお酒 - 自宅で
眠っている
お酒 - コレクション
していたお酒
思い出やエピソードとともに
丁寧に買取いたします
-
買取実績15万本
お酒の買取専門店 -
コストカットによる
高価買取を実現 -
お客様負担は
0円